中央ゼブラゾーンとは違ったアプローチで「どこでも右折」を実現です。
中央右折車線については[ゆったり道路はいいけれど]中央ゼブラゾーンや[ゆったり道路はいいけれど]身を隠せない中央ゼブラゾーンで語ってきました。
アメリカやHarris Taca さん(下記に投稿をいただきました)が体験されたオーストラリアでは、右(左)折車が直進車の邪魔にならないよう、中央に右(左)折するための車線が設けられているものです。
アメリカの中央右(左)折車線のイメージ
苦肉の策として「中央ゼブラゾーン」が登場しました。国道6号いわき地区の道路整備事業では、右折車が直進車の邪魔にならないよう、道路中央に設けたゼブラゾーンを活用できると書かれています。他の地域でもちらほら見かけるのですが、利用方法ははっきりと示されておらず、自分の判断に従って、「入っていいのかな?」と思いながら、後続車のじゃまにならないようゼブラゾーンに入るわけです。
右折車線のゼブラゾーンなど他のページでも語っていますが、基本的にゼブラゾーンは入って利用するものではないのです。多少は踏んでも目くじらを立てられないといっても、わざわざ入って利用することが正しいことだとは言えないでしょうし、利用者も利用することを躊躇してしまうのです。
ゼブラに代わる表現方法で、右折待ちをする車線であることを示してほしいのです。
中央ゼブラゾーン
ここは06.12.04更新時点の内容です
そのあいまいさを解消してくれそうなのが、今回の登場した「右折待ちスペース」なのです。ゼブラゾーンの代わりに赤いペイントですから、入っていいのは間違いありません。
ゲストブックにHarris Taca さんより書き込みをいただきました。
中央ゼブラゾーンの記事を読ませていただきましたが、ボクもオーストラリアにいたとき、median turning laneというのがあったのを記憶していますが、日本ではゼブラゾーンという、原則進入禁止の曖昧なものしかありませんでした。
しかし近々、国道4号で中央右折車線が導入されるようです。
ということで、その記者発表資料のアドレスを紹介していただきました。どうやらこういう感じの様です。
右折待ちスペースのイメージ
交差点に設置される右折車線とは別に、「右折待ちスペース」を設置して、沿道への右折車が直進車の邪魔にならないようにするというもの。路面の色は、赤色。[ゆったり道路はいいけれど]左折車線もスムーズにや[ゆずりあう道路] 未完成な舗装を振り返って赤のペイントを考えてみると、何となく共通点が見えてきます。「ちょっとだけなら居てもいいよ」という意味あいなのでしょう。
ここは07.02.19更新時点の内容です
ゲストブックにHarris Tacaさんより続報をいただきました。
さて、上記宇都宮の国道4号ですが、右折待ちレーンの本格運用が開始されました。
結局、白の実線に赤のペイントではなく、白色のゼブラゾーンの内側が緑色に塗装されたものになりました。 しかし、標識や表示等で右折待ち車線等の案内がないため、事情のわからないドライバーは戸惑いそうです。
上下線共用の右折待ち専用導流帯は全国初の取り組みだそうです。
Harris Tacaさんからは「戸惑いそう」とのコメントをいただきましたが、ここで不評だと、「中央右折車線」自体が、否定されかねませんから「右折待ちスペース」は是非成功させて欲しいところです。
南行き1車線のみを「右折待ちスペース」にしたために、左右非対称になっているのが不安要因です。実証実験の案内を見たときにでも、私は「両側から使ってもよいのか」確信がもてずにいました。
上り下り両方向から利用してもいいのか
中央ゼブラゾーンの存在も意識しないドライバーが、右折のために利用してくださいといわれても戸惑ったことでしょう。後から作られたと思われるQ&Aを見て始めて使い方に確信が持てたのです。
利用者からは、疑問の声が上がっているようですが、安心して右折待ちが出来ることによる事故防止効果があるということが利用者からは見えにくいところなのでしょう。
以下に、回答の一部を紹介します。当サイトで一貫して主張している内容が表現されています。
今までは、本線上に1台でも右折車があれば、後続車はすべて左側車線へ車線変更するか、右折車の後ろで待機しなければならなかったため、追突や接触の危険がありました。
今まで北行き車線から右折する時には、対向2車線の車に対して注意する必要がありましたが、対策後では運転者は1車線に注意を払えばよくなるため、危険性は減るものと考えております。
中央右折車線が普及するよう粘り強く普及に努めていただきたいところです。
14.09.08追加
数年たって、特徴の緑色のゼブラは白に塗りなおされて、単なるゼブラゾーンになってしまいました。
みなさん右折レーンとしてつかっています。
(初出06.12.04)(再編集11.02.21)編集前
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