流れのヒント

[信頼できる乗車待ち行列]
始発駅が減っていく

不安が高まれば、「われ先に」となってしまうものです。

Contents
>活発な電車の直通化
>>伸びる乗車時間>>どの駅なら座れるのか>>「時間」か「着席」か選べる始発駅>>若者だって座りたい
>始発駅の効率化は鉄道事業者のメリット
>>駅はシンプルが安上がり>>長距離を自覚している総武横須賀線東京駅

活発な電車の直通化

伸びる乗車時間

 大都市の鉄道事業者は直通運転には熱心です。「こんなに遠くへも電車一本でいけますよ。」と便利さをアピール。その通り、便利だと思います。

 もともと、

  1. 南の郊外から大都市の南のターミナル
  2. 南のターミナルから北のターミナル
  3. 北のターミナルから北の郊外

のように、3本の電車だったものが、直通になるのです。

直通運転
直通の図

 しかし便利さとは裏腹に長い時間立ちっぱなしになったら最悪です。

どの駅なら座れるのか

 少々混んだ時間帯の空席状況はこのようなものでしょう。

  1. 南のターミナルを出発する時には空席が目立ち
  2. 途中駅では、徐々にいっぱいになり
  3. 北のターミナルに着くころには座る余地無し

 「どの駅なら座れるのか」という視点で見てみると。

  1. 南のターミナルでは必ず座る権利があり
  2. 途中駅では運次第
  3. 北のターミナルでは絶望的

となってしまい、乗客に選択の余地はありません。

「時間」か「着席」か選べる始発駅

 直通化で失ったものは、「時間」か「着席」かという選択肢だったといるでしょう。

 もし直通運転されていなければ、北のターミナル駅で、二つの選択肢があるのです。

若者だって座りたい

 私の場合、15分程度の乗車なら「ちょっと立っていこう」と思えても、30分の乗車なら何とか座ろうと考えます。ましてこれから1時間となると、元気な若者だってつらいと思うのは当然でしょう。

 南のターミナルから座ってきた若者。南のターミナルでは席は空いてますから当然座っています。この電車、徐々に混んでいき、北のターミナルに到着するまでにいっぱいになるわけです。

 北のターミナルから乗ってきた老人は、若者に「席を譲れ」というのも気が引けます。若者の方は席に執着する気もありませんが、声をかける勇気も出ずに、気まずくなることもあるでしょう。

 また、若者だって1時間の長旅に座っていきたいと思うことだってあります。若いから席を譲れというのは納得いかないところもあるでしょう。

 始発駅での「時間」か「着席」かの選択があれば、それぞれ納得できるわけです。

始発駅の効率化は鉄道事業者のメリット

駅はシンプルが安上がり

 そもそも、鉄道事業者にとって始発駅は効率の悪いものなのです。始発駅の無い山手線が高収益をあげていることからも想像がつくでしょう。

 始発駅は、折り返す電車を次々と処理するためにたくさんのホームが必要になります。それが直通運転すれば、上下各2線、プラットホームは1本で済むわけです。東急東横線の渋谷駅はあれだけホームがたくさんあるのに、東急田園都市線は島式ホーム1本で済むわけです。

駅がシンプルに
平面図

長距離を自覚している総武横須賀線東京駅

 横浜から千葉方面行きの総武横須賀線に夕方乗るのです。がらがらです。品川に着くとほとんどの席が埋まり、東京駅ではほとんど座れないのです。

 品川からの乗客はずいぶん優遇されていると思うところなのですが、鉄道事業者もそのあたりの不公平感に配慮して、東京始発の千葉方面行きという設定もあるのです。「時間」か「着席」かの選択が可能としてあるわけです。

 これというのも、東京駅には4線2ホームあり、折り返し列車を設定しても大丈夫な余裕があるので、できる技です。地下鉄の場合、2線1ホームしかないので、難しいかも知れませんが、かなりの遠方にいくわけですから、始発の設定も欲しいところです。

(06.06.19)

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