流れのヒント

[ゆずりあう道路]
電柱で歩車分離

道路の邪魔ものから歩行者の安全施設への活用なのです。

Contents
>側溝と電柱
>電柱を端に寄せる努力
>側溝の上が歩道
>歩車分離の車止めとしての電柱

側溝と電柱

 まんがの世界ではどじな主人公が、電柱にぶつかったり、どぶに落っこちたりと、道路に電柱とどぶ(側溝)が必須の迷惑アイテムなのです。

 技術的には電柱や側溝が無い道路も可能ですし、数多くみられます。

 電柱に関しては、地下に埋設するという方法がありますが、費用がかかり、新しく電線を引き込むのにも道路を掘り返さないといけないので、面倒な話です。幹線は地下に埋設しても、各敷地への引き込みは引き続き電柱からというのがこれからも基本的な考えとなるのではないでしょうか。

 道路内での電柱を禁止するという自治体も多いようです。個人の敷地内に電柱を建てるということです。これは自治体により大きく対応が異なりますし、一度道路上に設置されている電柱を敷地内に設置してもらうのは至難の業です。

 こんな訳で道路上に居座る電柱は絶滅しそうにはありません。そこで電柱を端に寄せる努力が続けられています。

電柱を端に寄せる努力

 電柱を端に寄せるために邪魔になるのが、側溝です。そこで側溝とのつきあい方がポイントとなります。

 例えば側溝を迂回させる方法があります。結構手間のかかる工事です。

側溝を迂回
側溝写真1

 側溝に埋め込んでしまうというのもありました。中ではどの様に水が流れているのか謎です。

側溝に埋め込まれている
側溝写真2

 特殊な構造の側溝を使わなければ、こんな風に中途半端に側溝に食い込むという形になります。

中途半端に食い込んでいる
側溝写真3

 努力は認めますが、効果は低いように思えます。

側溝の上が歩道

 [ゆずりあう道路]側溝は歩道ではないで語りましたが、混み合った狭い道路において、車からみた歩行者の空間は、わずか側溝幅の50cm程度の認識なのです。それをはみ出すと車は歩行者を邪魔に思い、歩行者は車に恐怖を感じる。中途半端に端に寄せることが無意味であると同時に、30cm程度の電柱があるだけでも、行き交う車を気遣いながら歩かなければならない箇所があるわけです。

 ここにある道路もそんな混み合った道路です。電柱より車道側は危険で歩けないのです。そんな訳で側溝の上に点字ブロックを設置して、「側溝の上が歩行者空間です」と宣言しているのです。

歩車分離の車止めとしての電柱
側溝に点字ブロック

 建前として歩行者をこんな狭いところに追いやってひどいと思えますが、現実を直視した対応でしょう。しかしながら、電柱が側溝に食い込んでいます。できるだけ端に寄せるという努力の跡です。その努力があだとなり、逆に歩行者空間を狭くした結果となっています。

 ちなみに、この先停車車両が点字ブロックの行く先を遮っているので、別の意味でも問題ありの写真でした。

歩車分離の車止めとしての電柱

 電柱横の歩行者空間。できれば1メートルは欲しいところです。基本的な側溝サイズは50cmほどですから、側溝にぴったりつけるという標準的な設置方法では狭すぎます。ちょっと側溝より離して設置して欲しいところなのです。

電柱横の歩行者空間
電柱横の歩行者空間

 あまり中央に寄せると、不注意な車がぶつかってしまう事になるでしょう。まかり間違えば歩行者にぶつかる危険な車ですから、事業自得だと思うのですが、道路管理者としては、トラブルのもとが増えることはさけたいところでしょう。

(06.04.24)

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