流れのヒント

[バスの流れが見えてきた]
バスに学ぶマイルート

電車も複雑になると系統番号が必要です。

Contents
>どこまで快速なのか
>対等な分岐で混乱
>駅の構造も混乱
>バスの系統に学ぶ

どこまで快速なのか

 JR京都線の京都府内では快速に要注意です。同じ「快速」でも、乗る時間帯によって、停車駅が違うのです。通勤時間帯は通過し、昼間は停車するという使い分けのようで、「通勤快速」と呼んでくれるとありがたいのですが、車掌さんが「高槻まで快速」と「京都まで快速」とさらりと使い分けるだけです。

 首都圏で快走している湘南新宿ラインも快速に2種類あるのです。ひとつは高崎線内では各停、新宿以南は東戸塚などいくつかの通過駅がある「快速」、もうひとつは新宿以南は各停、宇都宮線内は快速である「快速」。乗り通す人は少ないため混乱は少ないのかもしれません。

湘南新宿ラインの模式図
路線図

対等な分岐で混乱

 湘南新宿ラインは大宮駅で宇都宮線と高崎線に、大船駅で東海道線と横須賀線に分岐するので注意が必要です。大船駅での分岐は、利用者の中に東海道線はオレンジと緑の電車、横須賀線はベージュと紺の電車という暗黙の了解があるので、ひとこと「この列車は横須賀線です」といえば、さほど混乱はしないでしょう。しかし、宇都宮線と高崎線は全く同じ色の電車で、途中駅でも同じホームを利用しているので、間違いやすい状況です。

 そもそも湘南新宿ラインの登場以前から大宮駅の北方向は大変乗り間違いが多いのです。大宮駅の次の駅では、かなりの頻度で乗り間違えた人を見かけます。その人達は出口には向かわず、ホームに呆然とあるいは悔しそうな顔をしているので何となく察しがつきます。次の駅で気づくとは限らず、5駅も過ぎた頃に、「遅いねえ」「今どこ?」「これ違う!」なんて若い女性の2人組の声がします。まわりから見るとほほえましい光景ですが、本人達にとっては、約束に遅れるという災難な出来事です。私の友人も私の家に訪問する際、間違えました。普段から利用している人か鉄道好きでないと乗りこなせない路線のようです。

 本線から支線に分岐するのであれば、車掌さんも「これから支線に入ります!」とくり返し伝えてくれるでしょうが、宇都宮線も高崎線もどちらも「本線」という認識ですから、あまり強調してくれません。

駅の構造も混乱

 私は地図には強い方です。栃木県と群馬県の位置関係をたずねられれば、決して即答ではありませんが、栃木県の方が東にあると答えることが出来るでしょう。しかし大宮駅ではその鋭い地理感覚がかえって邪魔をする結果となるのです。

 分岐する大宮駅では高崎線が8番線(東側)から、宇都宮線が9番線(西側)から発車します。この並び方は地理感覚と逆で、宇都宮線は東方向、高崎線は西方向と思っていると、うっかり乗り間違えてしまうのです。

東西が逆
ホーム配置

 慌ててホームに降り立った利用者は、地理感覚をあてにできず、来た列車が自分の乗るべき列車なのかしばし悩むことでしょう。「宇都宮行き」や「高崎行き」なら聞き覚えのある駅名ですが、途中駅の「籠原」や「小金井」がどちらの路線に向かうのかなんてわかりません。

 かつては、宇都宮線の方向幕は緑地に白の文字で書かれていたので区別もつきましたが、今の電光方式では良くわかりません。同じ車両で、聞いたことのない行き先表示に直面して、乗り慣れない人は迷ってしまうという訳です。

バスの系統に学ぶ

 区間によって快速だったり、分岐してみたり、思っている方向と逆のホームから発車してみたりと、大宮経由の電車は複雑です。こんな複雑な路線をすっきりわかりやすく表現する方法をバス路線図に見つけました。

 ご存じのように、バス路線は電車以上に複雑です。

 まず困るのが経由地が異なっても最終的には同じ「○○車庫」行きだという場合。これでは行き先だけでは判断できません。

 だからといって経由地を見てもまだ情報不足です。違う経由地でも目的地に連れていってくれる路線もあるのです。

バスの路線図
バスの路線図

 ちょっとした駅前ではバス路線が10路線も20路線もあり、そのうちいくつかの路線が利用可能となります。なんとか路線図の上で該当する路線を探し出したとしても、実際次々にやって来るバスを見分けるのは大変です。そんなとき「系統番号」があると助かります。市役所経由は2系統と3系統だということを覚えておけば、どんな行き先やどんな経由地であっても動揺することはありません。

 この様な状況は、「[視線が挙動不審]マイルートで運転に専念」でも考えてみました。運転に必至の都市高速道路内では、標識上の情報は路線番号以外に見る余裕など無いという考えです。極限状態では、情報を圧縮して覚えておく事が求められているのです。はじめて降り立った駅前広場で、次々にやってくるバスに対し、パニックする頭を整理するのには、これとこれなら目的地にたどり着くというシンプルな情報が不可欠なのです。それが系統番号となるわけです。

 本来電車というのはそれほど複雑ではありません。乗った電車に乗れば確実に目的に連れていってくれるという路線も数多いのです。でも乗り間違いが多発していれば、利用者にとっては複雑だということです。はじめての人でも簡単に理解できるよう、バス路線を見習った系統番号を活用する工夫が必要でしょう。

 実際につけるとなるとかなり煩雑になりそうです。逆に言えば、番号をつけるのも難しい運行状況を、はじめての人が理解するのは大変なことです。系統番号さえ覚えれば後は番号に従うだけで目的地に着く、「マイルート戦略」ではじめての乗車を乗り切れるといいと思うのです。

(05.06.06)

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