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食べ放題にはご注意です。食べ放題の会場はすごい熱気と言いますが、それは元を取るための熱気です。色々選べると言いますが、少しだけしか食べないと言う選択がありません。
遊園地や博覧会では食べ放題方式をよく見かけます。アトラクションを楽しむことに加えて、たくさん乗って元を取るということに熱中するのは要注意です。4つ乗れば満足なのに、元を取るために夜遅くまで行列に「へとへと」というのでは、思い出も半減です。
遊園地の場合はアトラクションの利用料が入場料が別になっていることがありますが、博覧会でそんなことをすると地味なパビリオンに見てもらうチャンスが無くなります。いろいろ見てもらおうという博覧会の主旨に反してしまいます。そんなわけで博覧会会場はフリーパス一本なのでしょう。
ところで博覧会での一律4,600円のお金の流れは一体どうなっているのか不思議なところです。どんぶり勘定の印象を受けます。会場内の飲食店を利用しないと事業収支が合わないなんて不思議なからくりもあるようでますますわからなくなります。
同じ博覧会場でも名古屋のささしまというところにある会場は入場無料です。施設は雑多で何でも有りです。
これらの施設の紹介文をピックアップするとこんな感じです。
ここは商業施設が多く、ショッピングモールの性格が強そうですから、入場無料も何となくわかります。ショッピングモールの基本で考えるとよりすっきりするかもしれません。広域的な集客をする核店舗があり、核店舗から賑わいの波及効果で雑多な店舗に利用客が出会うという構図です。
集客と波及効果
しかしこの雑多な施設群は、すべてが「波及効果を受ける側」に見えてしまうのです。一体どれが核として広域的な集客をしていくのかが問題です。
もしここが都市の中心街であるとか、駅の近くであるならば、その波及効果を受けられるのでしょう。しかしこのささしまは、名古屋駅から至近にありながら陸の孤島なのです。鉄道操車場の跡地で、周囲はぐるっと線路でかこまれているのです。
徒歩かあおなみ線という電車で名古屋駅より一駅の距離です。フリーパスを購入して300円は、近くて遠いという印象です。
雑多な施設と微妙な立地にかかわらず、ポケモンカードに釣られた親子が関東からはるばるやってきました。
施設のひとつであるポケパークのアトラクションというのは、どこの遊園地にもあるごくありふれたものばかりです。いくらポケモン好きの息子も、遊具にポケモンのキャラクターが描かれているだけでは、7つものアトラクションに行列しなかったでしょう。
息子の目当てはオリジナルポケモンカード。カードの右下には、ポケパークでしかゲットできないマークが入っているのです。人気アトラクションは何時間もの行列ですから、つまらないアトラクションを中心にアトラクションのチケットを購入です。
ささしま会場全体で入場料を取らないばかりか、ポケパークも無料です。アトラクションひとつずつで勝負するのですから、よほど集客力に自信があるのでしょう。
ポケモンカードの吸引力をアトラクションだけに利用するのはもったいないとばかりに、電子マネー「Edy」が登場です。なんと「Edy」でしかアトラクションは利用できないのです。仕方がありませんので2,000円でEdyカードを購入するしかありません。ポケモンキャラクター入りのカードで、息子の囲い込みです。
「Edy」の囲い込み作戦はやられたという感じですが、お金の流れはすっきりです。希望するアトラクションに対してのみその対価を支払う。余計な事に使いたくなければそんな選択も可能。自分でお金の使い道を考えるというのは、気分が良いものです。
(05.09.12)
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