[すきまの役割]
奥にもデパート

歩かせるという仕組みは、人を引き付ける力になると思うのです。

Contents
>八王子と立川
>モノレール駅との距離
>デパートの横道
>大通りの雑居ビル
>更に再開発

八王子と立川

 先日、テレビの「街ネタ」なんとかというコーナーで、八王子と立川の比較をやっていたのです。正確な放送内容はうろ覚えでウェブ上にバックナンバーが無いのであいまいな情報ですが、どうやら八王子駅ビルのデパートが撤退する一方で、立川駅への集客が多くなっているとのこと。

 立川駅については「結節「点」といっても点ではない」でも語った通り、JRとモノレールの乗り継ぎ客が長い連絡歩道橋を歩くことになるため、商業施設への集客に適した構造であると考えていました。

 今回は休日の立川駅での人の流れを観察してみたというわけです。駅前に降り立ったときの第一印象は大切で、「何かがある」という期待感は集客に結びつくと思うのです。

略図
略図

モノレール駅との距離

 前述の通り、モノレールは立川北駅と立川南駅の2駅があって、いずれもJR立川駅から結構歩くのです。駅ナカ商業施設なのにエキュートの多くの店舗が改札外にあり、モノレール乗り継ぎ客を見込んでいると思われます。

 まずJR南口からモノレール立川南駅方向を望みます。モノレールが到着すると歩道橋の幅いっぱいになるほど乗り継ぎ客の列が広がります。ちょっと寄り道をする人が存在するのは確実なのです。

立川南駅を望む
立川南駅を望む

 北側に廻って、立川南駅方向を望むと、JR立川駅の幅は大きいことに気づかされます。JRの北側にひと駅、南側にひと駅というのも自然の成り行きと思えます。

立川北駅より立川南駅方向を望む
立川北駅より立川南駅方向を望む

 駅前広場の端にモノレール駅があるので、モノレール立川北駅もJR立川駅から、少し離れているのです。

立川北駅
立川北駅

 駅前広場が広々としていて、乗り継ぎのために毎日ここを歩くのは大変です。

立川駅を望む
立川駅を望む

 ちょっと左を向くと真新しいデパートが見えていて、ちょっと立ち寄ろうという気になるかも知れません。

北口のデパートその1
北口のデパートその1

デパートの横道

 駅前にデパートがありましたが、JR立川駅を降りた人はこれ以外にも行き先があるのです。その人の流れは、歩道橋いっぱいにまで広がっています。

デパート東の通路を行く1
デパート東の通路を行く1

 その歩道橋は、駅前のデパートの東側に沿っています。道を隔てて雑居ビル街があり、ここを境にデパート側が土地区画整理事業(完了)の事業区域となっています。

デパート東の通路を行く2
デパート東の通路を行く2

 土地区画整理事業の事業区域にそってジグザグしています。

デパート東の通路を行く3
デパート東の通路を行く3

 にぎやかな景色です。手前の空き地は土地区画整理事業の事業区域内で、敷地の整備は終わりましたので、今後ビルが建つのでしょう。

デパート東の通路を行く4
デパート東の通路を行く4

 コーヒーショップなど店舗が並ぶと思ったらこの区間はデパートではなく雑居ビルでした。

デパート東の通路を行く5
デパート東の通路を行く5

 歩道橋の奥にはデパートその2があったのです。

北口のデパートその2
北口のデパートその2

 デパートその2とホテルの間は無機質な未来都市のような感じです。

未来都市のよう
未来都市のよう

 道路が整然と整備されています。歩行者は2階の歩道橋を歩くので、地上は無人でジオラマのようなクリーンな印象がある反面、さびしい感じもあります。

ジオラマのような光景
ジオラマのような光景

 更に北に向かうと、この先は都市軸沿道地域と呼ばれるゾーンですが、まだ開発途上のようです。大規模な公園のほか、シンボル的な施設も立地するとかで、まだまだ「何かありそう」という期待感があります。

都市軸沿道地域へ
都市軸沿道地域へ

大通りの雑居ビル

 従来からの大通りもあります。先に家電量販店が店舗を構えていますから、人通りはにぎやかです。

大通り
大通り

更に再開発

 店じまいセールをやっていました。再開発の計画があるところなので、進出したデパートに客を奪われたのかは定かではありません。

店じまい
店じまい

 この様に見てきますと

  1. モノレール客が強制的に歩かされる。
  2. ペデストリアンズデッキ(歩道橋)網が奥へ奥へと続いている。
  3. 奥にはデパートや家電量販店があるのみならず、都市軸沿道地域へつづく。

こんな風に人の流れが生み出される仕組み見られます。北口西側や南口はまだ再開発等の計画があるようですから、これからも立川駅に行けば「何かがある」という期待感で、人を寄せ集める続けると思うのです。

(12.05.14)

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