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出会い頭の事故が少ない「安全」な十字路の条件は、進入時することが「安心」な十字路でしょう。「危ない!危ない!」と、警告する前に安心の工夫を。
私の実家の近くにある交差点なのですが、そこは
十字路の標識(1の道路)
2の道路
の2本の道路が交差しているのですが、ドライバーはその種別などお構いなしです。1.の道路の車は、我が物顔に通過していき、2.の道路の車は、優先道路なのに徐行しています。私が幼少の頃からずっと一発触発の状態ですがなぜか放置されています。地元の人はあきらめ顔で、注意深く走行している次第です。なぜ停止線に加えて止まれのサインが設置されないのか不思議です。
十字路には必ず「信号」か「止まれ」を設置することを最低限のルールとした上で、更に配慮したいことがあります。それは、交差する相手の道路に「止まれ」が設置されているかどうか、こちらでも表示することです。
車を運転中、「止まれ」の標識に従い停止したところ、右(左)からも車に近づいてきたとしましょう。その車の側に「止まれ」の標識があるのかないのかで、こちらの行動は大きく変わってきます。
もし、交差する道路も「止まれ」の標識が設置されているなら、交差点に進入する順番は自分が一番です。
しかし、相手が優先道路ならば、やり過ごさなければなりません。この判断は、裏を向いている標識の内容を知らなければ判断できません。地元の車はそのようなことは知っているので問題にならないでしょうが、初めて交差点を通過する車にとっては、はらはらさせられる問題です。
ここからはアメリカの受け売りですが、「止まれ」の標識に交差点の状態を表示するのです。「この交差点の片方は優先道路で止まらない」とか、「4方向ともに止まれです」とかの情報です。アメリカなら「2way」とか「4way」ですが、日本なら「2方向」「4方向」という表現でしょう。
北海道には、「十勝型事故」と、呼ばれる事故があるそうです。十勝は地域の名前で北海道の中央部の広々としたイメージのあるところですが、広々とした田園風景とは裏腹に交通事情は危険きわまりないようです。スピードの出しすぎと「止まれ」標識の見落としで、出会い頭での事故が発生するというのです。
田園地帯の先進国アメリカでは何かいい手はないかと飛行機の下をのぞいているとおもしろい風景に出会いました。その田園地帯の道路は基本的に格子状になっているのですが、交差点ごとに十字交差をなくすよう形状が食い違い交差点になっているのです。片方の道路はまっすぐいけるのですが、もう片方は必ずT字型交差になっているので、とまらざるを得ないのです。これぐらい徹底しないと事故は減りません。都市部では用地の確保が大変ですが、地方部では現実的でしょう。
出会い頭の事故が少ない「安全」な十字路の条件はは、進入時することが「安心」な十字路でしょう。「危ない!危ない!」と、警告する前に安心の工夫を。
(初出00.05.04)
(再編集03.08.11)
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