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小さな交差点は交差点改良の第一歩なのです。
交差点の改良のことがニュースに掲載されていました。改良の目玉としては、下記のように歩道巻き込み部の曲線半径を小さくして、横断歩道を中心に寄せるというものです。
狭い交差点
道路の改良については、当サイトでも道路事務所などの発表を取り上げていますが、何しろ地味なので、全国紙に取り上げられるのはうれしいことです。どんどんPRして欲しいものです。
記事にもあるとおり、交差点のコンパクト化は目新しいことではなく、私もいろいろな文書に記載があるを記憶しています。関連するわかりやすい書籍として、「交差点改良のキーポイント」というマニュアル本があります。その名の通り、交差点をどの様にすれば走りやすく、安全なものになるかを40項目にわたる「ポイント」で、わかりやすく説明されています。
本文を覗いてみると、ポイント1として真っ先に
交差点の面積は広すぎてはいけない。
とあります。どうやら交差点のコンパクト化は1番の基本のようです。
コンパクト化についていくつかの事例を見つかりました。交差点のコンパクト化を実施するのは、車線数が多い幹線道路が交差する大きな交差点が多いのです。大きすぎるから適度な大きさにするという感じです。
歩道の巻き込み曲線をあまり小さくすることは出来ません。スムーズな車の通行の障害となるためです。
車両が左折したとき、1台分くらいは横断歩道まで隙間があった方が良いのです。横断歩道で歩行者を待つとき、後方からの直進車をやり過ごせます。大きな交差点の場合これが、2台分3台分とあったので、空いている時にはその距離で加速してしてしまったのです。横断歩道にさしかかるときに加速中という危険な状態であったわけですから、交差点のコンパクト化は有効であったわけです。
もちろん左折車は1台とは限りません。しかし、左折車が多くなるなら、左折専用車線を検討すべきでしょう。
1台分空ける
巻き込み曲線は、本来車がスムーズに曲がれるように必要なものです。巻き込み曲線を小さくしても、大型車が曲がるときに反対車線にはみ出さない程度が望まれます。
もし片側2車線以上ある場合、それをいっぱいに使って通行する方法がありますので、事例ではあまり気にしなくても良いのでしょう。
はみ出さない
歩道の巻き込みを小さくする方策は、現実の道路で国道や主要地方道などの幹線道路に限られるでしょう。多くの交差点では巻き込み半径が不十分で、左折車がすぐつっかえたり、普通の乗用車でも回りきれなかったりします。
しかし、狭い道路同士の交差点でも大きな交差点となる場合があるのです。
よくわかる事例が、五差路、六差路でしょう。例えば下記のような交差点。止まれの標識はありますが、交差点の中心からずいぶん遠い位置になってしまいます。
六差路は広くなってしまう
そこを通過する車は、おそるおそる進むというわけです。
複雑な六差路をおそるおそる進む
おそるおそる進むと、安全に通過するは別物です。おそるおそる進まないうっかり者にも注意を喚起できる交差点としなければなりません。
対策としてマーキングで交差点を小さくすることが可能です。
マーキングで狭くする
交差点を小さくするということが直感的にわかりにくければ、ドライブスルーの誘導線を思い出すと良いでしょう。順序よく車が並ぶようにうまく誘導してくれます。交差点での車両の通過も出来るだけ誘導線にそって進入する方が安全になるわけです。
ドライブスルーの誘導
(07.06.18)
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