この文書は廃止文書です。現在の文書は流れのヒントよりお探しください。

[四車線道路を右往左往]
京都のまちで右往左往

車の運転マナーはお国柄がでるものです。私は、京都で揉まれ、考えています。

Contents
>バス・タクシー・混沌の京都
>堀川通り−いつの間にか右折車線
>横大路の交差点−曲がった先は1車線

バス・タクシー・混沌の京都

 4車線道路の走りにくさにこだわりを持つのは、私の運転歴にも関わりがありそうです。はじめて運転免許を取得し、運転し始めたのは京都でした。
 京都市内の道は、碁盤の目状になっていてわかりやすいように錯覚しがちですが、実際は混沌としたものです。高速道路がありませんからすべての自動車交通は一般道路を利用します。地下鉄網が発達していないのでバスがじゅずつなぎで左車線を連なっています。バスがいないと思っても、観光都市京都にはタクシーがいっぱいです。客の求めに応じて突然路肩に寄せてしまいます。

 左車線が公共交通機関に注意なら、右車線は右折車に要注意です。右も左も要注意な京都での走りは、もっぱら「車線またぎ(?)」です。右車線の半分と左車線の半分を使って走る、つまり白線の上をまたいで走るというわけです。せっかく片側2車線あるのに効率が悪いと思われるかもしれませんが、心配いりません。右から左からせっかちな人が割り込んできて、実質3列になっているのです。電車を待つとき勝手に3列目4列目をつくってしまう関西人気質ですね。

2車線も3列で
2車線も3列で

堀川通り−いつの間にか右折車線

 6車線道路(片側3車線)は、運転が大変楽です。中央の車線を走っていれば、気を揉むこともなく目的地に到着です。右折車や「急げ急げ」と煽ったりする車両は右車線を走行しますし、左折のため減速する車両は、左車線を走行します。中央の車線では、前の車についていきさえすれば、気を揉むことなくのんびり目的地に到着できるのです。ところが、京都の堀川通りは違いました。

 堀川通りは京都市を南北に貫く、メインストリートです。この道路の車線はとてもユニークで、右の車線がそのまま右折専用レーンになり、交差点をすぎると左側に車線が増えているのです。左から順番に押し出されているという感じです。何も考えないでいると左車線を走っていたのにいつの間にか右車線を走っていることになって、右折を強いられることになるわけです。そこで運転者は、交差点毎にひとつづつ車線を左に移さなければなりません。

いつの間にか右折レーン

これには左右の往来が容易になるというメリットがあります。先の6車線道路の場合、走るのがあまりにも楽なので、中央の車線はいつも混雑しているのです。そのため、左車線の車は、右車線に移ろうと思っても、中央の車線の車に阻まれてしまうことがしばしばです。堀川通りは常に車線変更を強いることで、車線毎の混雑を緩和し、右左の往来を容易にしていました。
 しかし、知らない間に右折車線に入ってしまうのは、やりすぎだと反省したようで、現在は改良されています。

横大路の交差点−曲がった先は1車線

 右折車線が2車線あると、2倍の車両が右折できるので、右折専用信号を表示する時間が短くてすみます。道路幅員に余裕があれば、導入したいところです。これにはもう一つの条件があって、右折先も片側2車線必要だということなのです。
 この横大路の交差点は、右折先が片側1車線なのです。幸い、幅の広い1車線なので、安全上問題がないと判断したのかもしれません。何しろ右折車線を設置するのが「国道1号」。多少のことは目をつぶっても渋滞の原因をつくらないようにしているに違いありません。

まがった先は1車線
まがった先は1車線

(初出00.02.17)
(再編集03.04.21)

この話題に関する情報、ご意見などがありましたら是非お寄せください。

この文書は廃止文書です。現在の文書は流れのヒントよりお探しください。