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搭乗口が不足するために仕方なく利用すると思いこまれているバス。使い方次第では歩く距離を減らすのに一役買ってくれるはずなのに、へんぴで狭い待合室に追いやられては、ますますイメージダウンです。
あれだけ広い羽田空港ですが、混んだ所があると思えば空いたところもある。不思議なことに混雑がまばらなのです。
具体的にはこういった感じで混んでいます。
混雑するところ
出発フロアの真ん中が比較的空いているのにはわけがあります。幅の広い飛行機が並んで駐機しているのです。そもそも、便数規制のある羽田空港をはじめ日本の空港は、使用機材が大型で1機あたり70mもの幅をとるのですから、5機並ぶだけでも400mです。これは新幹線の1号車から16号車まで歩くのに匹敵する距離です。この区間をムービングウォークがあるとはいえ、延々と奥に行かなければならないので大変な話です。
ジャンボを並べると
ボーディングブリッジは便利ですが、近いゲートと遠いゲートで歩く距離に差がでてきて、不公平という気になります。しかも遠いゲートにようやくたどり着いて、さらにバスに乗ると言うことになればうんざりです。いっそボーディングブリッジをやめてしまえと思うようになってきます。
ボーディングブリッジをやめると次のような利点が生まれます
もちろん、やりすぎは禁物です。ワシントンのダレス空港はその理想を追いすぎて失敗した例です。ダレス空港のターミナルビルはモービルラウンジという変わったバスで駐機場に向かいます。乗客の乗っているゴンドラ部分が持ち上がって、旅客機に直接搭乗できるようになっているのです。そのため、ターミナルビルは巨大なものは不要でこじんまりしたもので十分した。
モビルラウンジ
しかし、昇降する時間がじれったいようで、利用されなくなってしまいました。沖合にコンコースという待合室付きの巨大な廊下が設けられ、モビルラウンジはコンコースとの連絡用としての余生を送っています。
羽田空港では、ダレス空港の二の舞にならないよう、ふつうのバスを利用したいところです。そして問題の飛行機への搭乗ですが、今の羽田空港には既にすばらしい施設があります。その名はボーディングステーション。ボーディングステーションは、駐機場の真ん中にぽつりぽつりと設置されています。到着したバスから降りた乗客は、雨に濡れずにその建物に入り、エスカレーターで2階に向かいます。そして2階からはボーディングブリッジを経由して機内に向かうというわけです。
ボーディングステーション
ダレス空港のモビルラウンジは、飛行機の入口に対し、1台づつしか利用できません。2台、3台と連なってやってくると、後からきたモビルラウンジは待ってなければなりません。
しかし、ボーディングステーションなら何台やってきても、大丈夫です。こんなすばらしい施設を設置しながら、羽田空港ではバスはあくまで補助手段の扱いで冷遇されています。胸を張ってバスを活用してはいかがかと思うのですが。
(06.08.28追加)
ポピィさんよりゲストブックに書き込みをいただきました。
- 面倒だぞ!羽田空港のバス移動−四国新聞社
- http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/339/index.htm
- >「思わぬ時間のロスで大事な会議に遅れそうになる」
- >「子供連れのときは我慢も限界」。ビジネス、レジャー客を問わずブーイングが
- >起きている羽田空港内のバス移動。
- >直接乗降する他便の利用客を横目にバスを待った上、すし詰めにされると
- >確かにがっかりだ。
- どうもバスでの移動はあまりよく思われていないみたいです。
- 解決策としては、ターミナルを大きく造り関空のウイングシャトルのような乗り物で移動してそこから動く歩道で移動するようにするのが良いと思います。
- 無論、ウイングシャトルが故障してもいいように徒歩でも行けるようにしておく必要はありますが。
羽田空港での搭乗がバス移動になった時の落胆ぶりを記事にしているニュースを紹介していただきました。私も同感です。ボーディングブリッジ利用とバス利用の便利さを少しでも近づけてもらえるよう、最初からバス利用のことも考えて欲しいのです。
(初出00.02.26)
(再編集03.02.02)
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