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[インターチェンジをまちの顔に]
ハイウェイ先進国米国に学ぶ料金所

大切なのは、道具を上手く使いこなすこと。ここは謙虚に米国に学びましょう

Contents
>州ごとに独自性をもつ米国の高速道路
>米国のETC専用レーンでは閉鎖バーが無くて良かった
>たまにはローテクもいいのでは?

07.11.12追加

州ごとに独自性をもつ米国の高速道路

 米国の高速道路は州ごとに独自性が色濃く出ています。

 料金の徴収についても、州が判断します。ニューヨーク州やウェストバージニア州などでは、その州に入ったとたんに「TOLL GATE(料金所)」が登場です。たしかニューヨーク州は消費税率も高かったのでは無かったでしょうか?

米国のETC専用レーンでは閉鎖バーが無くて良かった

 その有料高速道路を運営するニューヨーク州では、E-ZPassというシステムが十年以上前から実用化されていました。端末を車外から見えるところにおいておくと、道路上の装置が感知し、自動的に料金高速道路の料金が差し引かれるというものです。ようやく日本でもETC(自動料金収受)システムが実用化され、しきりに宣伝されていますが、米国は先輩格にあたるわけです。

 ETC導入は、まだ実験段階のようで、料金所におけるETC「専用レーン」は時期早尚なようです。いきなり無人の専用レーンを設置した場合、事情を知らない車が立ち往生することを想定しての事だと思います。しかし、将来ETCが普及したからといって、間違って迷い込む車だってあるでしょう。普及を待つより、問題が起こってからどう対処するか考えた方が現実的でしょう。

 ニューヨーク州E-ZPassの解決策は、不届き者を通せんぼする閉鎖バーを使用しないことでした。
 私は体験しました。何も知らない旅行者の私は私は料金所についたとき(ここでは本線上にありました)、1列だけ空いている(というより全く車がいない)レーンを発見し、そこに向かいました。そのブースには料金徴収係がいないのです。きょろきょろしていると私の後ろにはどんどん車が増えてきて長蛇の列ができています。横の方から太っちょのおじさんが血相を変えて「あっちいけ」と言っています。よくわからないまま通り過ぎました。それがE-ZPassであったことに気づいたのは次の料金所でした。
 もし閉鎖バーで通せんぼされていたら、大変なところでした。アメリカのおおらかさに助けられました。

たまにはローテクもいいのでは?

 アメリカのおおらかさは、「無人コイン専用レーン」というおもしろい改札機を作っています。料金所には巨大なすり鉢状の料金箱があり、車の中からコインを「投げ入れる」というものです。日本でも無人駐車場の出口に「お札使用可」「領収書発行可」の高機能改札機がありますが、実にまどろっこしい。こちらはおおらかにお賽銭よろしく、投げ入れるのです。日本でも100円とか200円程度の単純な金種を徴収する料金所にいかがでしょうか。「ITS」だ「ETC」だとハイテクばかりでなく、ローテクにもヒントありです。

 いろんな工夫が実を結び、各インターチェンジの料金所が廃止され、旅の途中に寄り道が出来るようになることを楽しみに待っています。

(07.11.12追加)

こおりさんよりゲストブックに報告いただいたのですが、、「無人コイン専用レーン」は日本にも存在していたようです。

鴨川有料道路

(初出00.01.18)
(再編集03.01.18)

料金徴収に関する、名案、事例ありませんか?情報お待ちしています。

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